水滴穿石

好きなことと感じたことの記録

舞台「Re:turn 過去と未来」観劇日記

久しぶりの日記になる。

中目黒キンケロ・シアターにて、舞台「Re:turn 過去と未来」を観劇した。

 

牧田くん初舞台おめでとう!

お目当てはプラチナボーイズ牧田一成くん。

本作は、牧田くんの記念すべき初の舞台作品である。

platinumboys.jp

 

初めて告知を聞いた時はすごく驚いたが、今後演技の仕事をしたいことや事務所でレッスンを受けていることは聞いていたので、希望が叶ってよかった……!という思いが強かった。年が明け、舞台の情報が着々と解禁され、稽古の風景やビジュアル撮影の様子がSNSで更新されるたびに「若俳じゃん!」「稽古場でスウェット着てる!」「役名がついてる!!すごい!!」「指が揃っている!!これは本物の牧田くんだ!(?)」と一人心の中で騒いだ。告知されてから今日まで、現地に行くのを本当に楽しみにしていた。

 

観劇当日

中目黒とかいうハイセンスタウン

観劇当日。中目黒という駅で初めて降りた。

駅前のオシャレなスタバやハイセンスな飲食店に目を奪われる。そして何より犬が多かった。球体みたいな白いホワホワのポメラニアンとか、ぬいぐるみのようなプードルとかが颯爽と目黒川沿いを闊歩していた。世の中にはこんなに小綺麗な犬がたくさんいるのかと驚いた。

こんな感じのワンちゃんがたくさんいました


中目黒キンケロ・シアターは快適

中目黒キンケロ・シアターは初めてお邪魔した劇場だった。

kinkero-theater.com

段差がついていて大変見やすかった。ありがたい。座席は映画館のように立派で、座席の間に肘掛けがあるのが珍しいなと思った。顔の横の位置には両隣からの飛沫を防ぐカバーが設置されていた。何となく個室間があって良い。小劇場ならではの舞台と客席の距離が近く迫力が感じられた。総じて、上演中は非常に快適に過ごすことができた。

 

舞台のストーリーと、感じたこと

舞台の内容について。

恋人を亡くしたことを後悔する主人公が、過去に戻って自分の選択をやり直そうとする話。

普遍的な馴染みの深いテーマながら、タケルとハナそれぞれの切ない結末に、観劇後は色々と考えさせられた。

マチネ、ソワレと観劇して、マチネを見た後は「タケルは、仮に過去に戻るなら、あの包丁女と付き合う前に戻らないとあかんやろ。男女ってのは、付き合う期間が重複したらあかんねん。人間関係に、誠実であれ(怒)」という素朴な感情が強かった。(個人的に最近、LINE漫画で不倫と離婚とワンオペ育児に関する漫画を読みまくっていたせいもある。なんで?)

しかし、ソワレを見た後はそれ以上に、世界は無数の人間の繋がりで紡がれていくもので、どこに戻って何をやり直せば今の目の前の課題が解決するはずだとか、そういうことではないのだろうな、と感じた。いや、それを一回目で分かれよ、という感じだが、私の場合は二回目でようやくこの舞台のコンセプトというか、製作者や役者陣が演目を通じて伝えたかったことというか、そういうのが、ほんの少しだけかもしれないが感じ取れたように思う。

今の頭脳で学生に戻りたいとか、テレビやラジオでよく見聞きする話題で、私もよく想像する。今の自分は過去の愚かな失敗と怠慢の積み重ねの結果なのだから、歯を食いしばって黙って受け入れなければならないなと陰鬱な気分に沈む日もある。その地道な反省を繰り返し、明るい未来が開けることを何とか信じて、日々息をして、寝て、食べてを続けることが、人生を歩むということなのだろう。と思った。

役者さんについて

冒頭に記した通り牧田くんの役者姿を見ることができて感無量である。牧田くん演じるハヤトは、明るくひょうきんで皆んなに愛されている人なんだろうなという印象を受けた。タケルに「自分の気持ちに正直にな」と語りかけるシーンは、熱い友情が感じられて心に残った。一方でストーリー上は、こうやって背中を押してくれる友人がいたからこそ、過去のタケルはあの選択をして、あの結末を迎えたのかもしれないな、とかも思った。

ハヤトのいつもニコニコしていて、周りの友人の様子をよく見て即座に気を遣えるところが、素の牧田くんの印象にすごく近いものを感じてほっこりした。タケルが同窓会に来るかどうか分からずワタワタするところの演技もすごく良かった。アヤに顔を掴まれるシーンでは思った以上にしっかり頰が潰れていて思わずほっこりした。(二回目)ほっぺ柔らかそう。

他に印象に残った役者さんは、やはり主演の丸山龍星さん。心に傷を抱えて放心状態のタケルの、焦りや苦しみが痛いほど伝わってきた。包丁で刺され、最後に「よかった」と言い残すところの演技が本当に良くて、瞬きを忘れて見入ってしまった。カンパニーの主軸となる頼れる座長だったんだろうなというのが客席から見ても伝わってきた。

確か初めて丸山さんという人を知ったのはプラチナボーイズ小池成くんの配信のゲストとしてお話ししてくれた時だった。その時に成くんが「大人気イケメン俳優の丸山龍星くんに来てもらいました!やだー!出演料発生しちゃう!」みたいなことを仰ってて、その時は「わあ。豪華やな」と漠然と思っていたが、実際に間近で演技を見て、彼のすごさがよく分かった。ライジングプロダクションのタレントさんは同年代の方同士ですごくフレンドリーな関係を築いている印象があって、良いなと思う。

最後に

物販でオフショットチェキが販売されていたのでありがたく購入した。稽古の合間などに撮影された、世界に一枚しかないチェキらしい。こういうの、すごく貴重で嬉しいですね……。手帳に挟んで日々眺めようと思う。

どこで撮ったのかがすごく気になる牧田くんのチェキ